2025.01.14
RYDE株式会社は大田区実証実験促進事業「HOIP(Haneda Ota Innovation Platform)」(以下、本事業)にて、東急バス株式会社(本社:東京都目黒区、取締役社長 古川 卓、以下「東急バス」)と大田区で運行しているコミュニティバス「たまちゃんバス」のデジタル乗車券の取り扱いを開始いたします。
本事業は、区が令和5年度に内閣府から選定された「SDGs未来都市※」において掲げている「イノベーションモデル都市」の取組を推進していくに当たり、羽田イノベーションシティをHUBとしたオープンイノベーションを促進、新産業を創造することを目的としています。
羽田イノベーションシティは令和2年度に先行開業し、令和5年11月にグランドオープンを迎えました。この間、イベント時の実証実験や自動運転バスの定常運行など、スマートシティのテストベッド(実証の場)として複数の実績を積み重ねてきました。今後、国内外からのさらなる注目を浴びる中で、その機能をより発揮していくことが求められています。
本事業では、区民生活の質の向上やSDGsのさらなる推進など、区が抱える地域課題の解決に資する先進的な技術やソリューションを有するスタートアップ企業に対して、区内での実証実験を展開するための伴走支援を行います。単なる実証実験で終わらず、長期的なヴィジョンを共有し、社会実装に向けた全方位的な支援を通して本質的な成長を促進します。
本事業を通じて、地域課題解決や区民のQOL向上に貢献し、イノベーションモデル都市の実現を目指します。そして、羽田イノベーションシティを中心とした大田区の取組を発信し、多様な主体が集まる新たなエコシステムを創出します。
※SDGsの理念に沿った取組を推進しようとする都市の中から、特にポテンシャルが高い都市を公募・選定する内閣府の制度であり、平成30年度に開始されました。毎年30都市程度が選定され、令和5年度までに全国182都市が選ばれています。
まちづくり推進部 都市計画課と連携し、二次交通のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する実証実験を開始いたします。
大田区では、矢口地区の交通不便地域の解消を目指し、平成20年度から地域住民や区、関係機関などが連携して導入の検討を進めてきました。その結果、平成21年10月に大田区初のコミュニティバス「たまちゃんバス」の試行運行を開始し、令和元年7月に開催された第6回検討会議での承認を経て本格運行へと移行しました。
今回の実証実験では、モビリティプラットフォーム「RYDE PASS」を活用し、キャッシュレスでの乗車券購入が可能になるほか、デジタル化によって取得されるデータを活用し、「たまちゃんバス」が市民の生活の質(QOL)をさらに向上させる存在となっていくことを目指します。